コンテスト
受賞事例

【就労事例部門】MSP賞
田畑 美智子

アンテナをたくさん立てて人生の幸運をキャッチ!

 私は先天性の弱視で、子どもの頃から現在まで、ほとんど視力に変化はありません。大学卒業後、現在も勤めている金融機関に就職しました。始めの数年間は、仕事を辞める夢を見たり、トイレで泣いたこともありましたが、経験を積むほどに楽しくなっていきました。
 海外拠点から送られてくるトラブルやミスなどリスク事案の対処や、法令違反がないかの確認、過去の事例から解決方法を検討し、拠点にバックしたり、問題の解決に向けて相談に応じ、報告書にまとめるのが主な仕事です。海外拠点からの相談はすべて「報告システム」による電子データとして登録されます。セキュリティ対策の観点からも、紙の書類が回ってくることはなく、メールも含め、ほとんどの仕事はパソコンで行っています。
 弱視なので、大きなサイズのモニタを使って拡大すれば文字は読めるのですが、点字も読めるようにしています。もし今の仕事を失ったとしても次の仕事につながるための“保険”と捉えているからです。
 また、私は世界盲人連合アジア太平洋地域協議会の会長も務めていますが、それによって、考え方の異なる人たちと接することができ、自分のなかのバリエーションの広がりを感じます。道は一つに絞らず、好きなものに出会うためにアンテナをたくさん立てておきましょう!

審査員コメント

金融機関の職員というビジネスパーソンの顔と、世界盲人連合アジア太平洋地域協議会の会長という社会活動家の顔を持ち、その相乗効果によって充実した人生を送られている姿に脱帽しました。視覚障害者にとって語学を習得する難易度は青眼者と同等。時間があるなら、田畑さんのようにぜひ習得してほしいスキルです。
田畑 美智子(会社員)

田畑 美智子(会社員)
学生時代から語学に興味があり、国際系の仕事に就きたいと考え、第一志望だった金融機関に勤務。勤務のかたわら、世界盲人連合アジア太平洋地域協議会会長も務める。ボランティアベースの活動のため、会社の有給休暇はほとんど協議会の活動で消化している。