コンテスト
受賞事例

【就労事例部門】MIP賞
石川 佳子

網膜色素変性を認知したことで、自分らしい働き方を取り戻す。

 フリーランスのライターとして活動していましたが、25歳頃から初めて訪ねる取材先に一人でたどり着くことが困難になり、ライターとして生きる道をあきらめました。結婚後、自分が網膜色素変性であることを知り、京都ライトハウス鳥居寮での生活訓練を受け、子育てに専念しました。現在、鳥居寮で点字・パソコン訓練のほか、コミュニケーションスキルアップのための文章講座、ビジネスマナースキルアップ講座、アビリンピック対策講座などの指導員と、訓練科目以外の講座企画を担当しています。また、2013年には「まだ見ぬ仲間へ声を届けたい」という目標を掲げ、見えない、見えにくい仲間がライターとなって、ありのままの言葉で語りかけるメールマガジン「色鉛筆」を創刊しました。障害を認知したことで白杖と音声パソコンを活用し、言葉で思いを届けるという働き方を18年ぶりに取り戻すことができました。
 言葉はコミュニケーション力をアップさせます。聞く、話す、読む、書く…すべてに言葉は必要です。「色鉛筆」の編集企画の活動では、ライターさんとレポートのブラッシュアップを重ね、ときには言葉の裏側にある見えない声に耳を澄ませ、読者へお届けしています。これからも言葉を心に寄せる課程に寄り添い、私らしい支援を考えるための根にしていきたいと思います。

審査員コメント

視覚障害リハビリテーションの現場で、自ら提案し、クライアントに役立つサービスを作り出していこうとする姿勢に感銘を受けました。そのアイデアは石川さん自身の体験に裏打ちされたものであり、常にクライアントに役立つことは何かを追求してきた結果であると思います。応援しています。
石川 佳子(社会福祉法人京都ライトハウス職員)

石川 佳子(社会福祉法人京都ライトハウス職員)
2001年網膜色素変性で障害者手帳を取得。02年視覚障害者ネットワーク「きららの会」に入会、京都地区代表。14年に社会福祉法人京都ライトハウス生活訓練部鳥居寮に就職、生活支援員に。京都府視覚障害者協会が発行するメルマガ「色鉛筆」の編集企画も担当。