白杖をつきながら、あなたの前を歩いている人がいた。
「盲目なんだな」と同情を覚えたその人が、おもむろに胸ポケットからスマホを取りだしメールを見始めた。
あなたはどう思いますか。
「詐病だ」と軽蔑しますか。罵りますか。小突いたり蹴りを入れちゃいますか。
視覚障害は、じつは様々。
周囲が見えず外出には白杖が必要、だけど目の前のものは見られる、そんな方もたくさんいるんですよ。
彼らを苦しめるのは、世の中の無理解です。
視覚障害者という「レッテル」を貼られたとたん、街中でいじめられたり、職すら奪われたり。
白杖を持って外出するのにおびえ、閉じこもりになってしまう方々も少なくありません。
立派に、フツーに働け、社会の役に立てるのに。
2017年12月、「神戸アイセンター」が開業しました。
「isee!運動」の「i」は「iPS」の「i」でもあります。
iPS細胞の世界初めての臨床応用は網膜で、視覚障害者の方々にとっての福音となりました。
が、眼の問題については再生医療の力だけで解決されるものではありません。
根気よいリハビリ、進化したデバイス、そして何より必要なのが、社会が受け容れる姿勢作りです。
この運動の主目的は、「社会から支えられる」側だった視覚障害者に「社会を支える」側になってもらうこと。
それが彼らに生きがいやりがいを提供することにもなり、日本のメリットにもなります。
運動へのご参加の仕方はいろいろですが、何よりあなたにお願いしたいのは、
彼らのホントの姿を見ていただくことです。
目が見えない人・見えにくい人であっても、バリバリ働き、精力的に活動している方はたくさんいます。
こうした真の姿や支援体制を多くの人に知ってもらえれば、
さらに多くの視覚障害者が社会に受け入れられていくでしょう。
そこで、その第一歩として社会復帰の事例を集め、発表し情報を共有する場
「isee! "Working Awards"」を開催します。
isee! "Working Awards"の目的を見る isee! "Working Awards2021"応募要項を見る
isee! "Working Awards"過去の受賞者を見る
神戸アイセンターに関する報道のリンク情報を掲載しています。
公益法人ネクストビジョンは皆様からのご支援によって支えられています。
ぜひこの運動の理念にご共感いただき、運動へのご参加や、
ご自身のお気持ちに合った方法でのご支援をお願いいたします。
現在、様々な企業から様々な形でのサポートを受けています。
視覚に障害があるため、生活になんらかの支障をきたしている人を「ロービジョン者」と呼びます。
同じ症状に苦しむ患者さんやそのご家族が互いに意見交換をし、
悩み・疑問を解消できる場をお届けしたい
——そんな想いから「ロービジョンのつどい」は生まれました。
ロービジョン者を支えるネットワークは、
患者団体、NPO支援団体、医療・福祉機関、教育機関、行政と広がりつつあります。
ネットワークのスタッフが、みなさんの様々なご要望にお応えできるようサポートしていきますので、
どうぞお気軽にお越しください。
参加をご希望の方は下記ボタンから詳しい情報をご確認ください。
当日の参加も大歓迎です。